今回で6回目となる勉強会は、『周産期におけるグリーフケア』というテーマ。
講師は “Hummingbird” 周産期グリーフケアはちどりプロジェクトにて共同代表のお2人 大竹さまと遠藤さまをお招きしオンラインにて行いました。
“Hummingbird” 周産期グリーフケアはちどりプロジェクトにて、活動の中で大切にされていること、
悲しみの中にある人々のために「今、私たちにできること」を考える、大事なひとときとなりました。
❚ 講師のご紹介
“Hummingbird”さんは、関西地区を拠点として、【周産期グリーフケア💧はちどりプロジェクト】に取り組まれ、ペリネイタル・ロス後の深い悲しみの現状、支援の必要性や在り方を考えるきっかけ作りのための “ひとしずく運動”をひとつひとつ積み重ね、丁寧に活動されています。
ペリネイタル・ロスとは、周産期において、流産や死産または新生児での死亡などで子どもを失くすことです。
自助会を運営しながら、「大事な赤ちゃんとお別れして、ただでさえ辛いところに、余計な傷つきをしている人が多い」現状を何とかしなければと、考えていた大竹さん。
助産師として臨床現場で、グリーフを抱えている方に対する現状に疑問を感じられ、何とかしたいと思われていた遠藤さん。
同じような想いを胸に抱いていたお2人が出会い、周産期グリーフケアはちどりプロジェクト を2018年に結成されたそうです。
勉強会では、『赤ちゃんとお別れした家族への支援』の実際として、当事者の方からの大切な想いを伺いました。
とても胸に響くひと言ひと言でした。
医療機関においての心のケアの必要性や、行政の手続きの際などに二次的に傷ついてしまうことがあるという事実も知りました。
下記のアンケートは、はちどりプロジェクトさんが実施され、実際の当事者の生の声とともに要望書を、国に提出されたそうです。
~当事者が行う、家族への支援体制に関する実態調査2021~赤ちゃんとお別れしたお母さん・お父さんへのアンケート
これをきっかけに2020年8月末日、「厚生労働省が流産後の心理的影響の実態調査に取り組む」ことが発表されました。
みなさんの切実な想いが届いたこと、本当に素晴らしいです。
流産や死産、または新生児や乳児の頃に亡くなってしまった赤ちゃんの後に生まれた赤ちゃんのことを欧米では「Rainbow Baby」と呼ぶのだそうです。
次子妊娠を目指すこと、妊娠期と産後、切れ目のない支援も行っていらっしゃいます。
自助会に参加され、お2人に勇気づけられた方は、とてもたくさんいらっしゃるのだろうなと感じました。
❚ 勉強会参加の皆さんの感想
参加したみなさんの感想を少しご紹介いたします。
『ことのは』として何ができるのか…深く考え、また参加者のみなさんとも想いを通わせることができた勉強会でした。
ご参加される方の中にも、赤ちゃんとお別れし辛い気持ちを抱えている方も多くいらっしゃいます。
そして活動している私たち『ことのは』にも、当事者の方がいらっしゃいます。
私たちのできることから、少しずつ…その『ひとしずく』を大切に、群馬より活動していきたいと思いました。
周産期グリーフケアはちどりプロジェクト 共同代表の大竹 麻美さま、遠藤 佑子さま 貴重なお話の機会をありがとうございました。
グリーフケア・ネットワークぐんま『ことのは』では、《ことのはサポーター》を対象に勉強会を開催しています。
昨年度(2020年度)は、ことのはスタッフとサポーターさんと一緒に、グリーフケアの基礎・子どものグリーフについて学びました。
今年度(2021年度)は、ご葬儀におけるグリーフサポート・ゲートキーパーについて学びました。
サポーターとして活動をご希望の方は、こちらより
⇒ ことのはサポーター
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※この事業は赤い羽根共同募金の助成を受け実施しています※