グリーフとは

グリーフ(悲嘆)

喪失体験による、さまざまな身体的・心理的・社会的な反応のことをグリーフ(悲嘆=ひたん)といいます。

大切な人(家族・友人)を亡くす死別はもちろんですが、その人にとって大切なものを喪失した体験によって起こる反応です。

離別や子どもの自立、病気、怪我、災害により住む場所を失う…など、その体験は様々です。

グリーフは自然な反応です

大切な人やものを失ったとき、様々な感情や想いが湧きあがります。

怒りや哀しみ、不安、罪悪感、ときには安堵さえも、失ったときに感じるのは自然なことです。

その感情を「感じるまま」に大切に受け止め、受け入れることによって気持ちがほんの少しでも楽になるかもしれません。

日本人の特徴として『思慕』の感情を長く抱えることがあります。

亡くなった方にもう一度会いたい、もしかしたらあの場所にいるかも?と思い出の場所で故人を探したり
そばにいるかのような感覚を思慕といます。

少しずつ、思い出として大切に故人と一緒に生きていくような『思慕』へ変わっていきます。

◆心理的(心)

感情のコントロールがきかなくなったり感情が麻痺してしまうかなしいのに笑ってしまう(心と身体の表現がバラバラ)、たまらなく寂しくなる、恐怖に似た不安感 など

◆身体的(身体)な反応

時間の感覚がなくなる(昼夜逆転)、何を食べても味がしない・おいしく感じない、自然と涙がこぼれる など

◆社会的(生活)な反応

何もしたくなくなる、季節感が分からなくなる、これまで親しかった仲間といても溶け込めなくなる

かなしみに暮れる時間がないくらいに予定を入れてしまう(過活動)など